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<<   作成日時 : 2008/05/17 10:05   >>

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昨日は、大野病院事件の最終公判、弁護側の最終尋問がありました。
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最終公判についての情報は、『産科医療のこれから/第14回 大野事件最終公判!』にまとまっています。


弁護側の主張は、池ノ上鑑定人の証言をベースにしているようです。


日本の周産期医療は、世界でもトップレベルの成績を達成しています。
『厚生労働省/厚生統計要覧/諸外国の周産期死亡率,年次別 Exel
日本で助からない人は、世界中どこに行っても大抵助からないということです。

そして新しい生命が誕生する時は、常に死と隣り合わせです。今も昔も、世界中どこに居ても、それが変わることはありません。そして、産科医療の現場では、突然やってくる致命的な疾患に対して、その場で得られる医療資源を総動員して、秒単位での判断・治療・評価を進めていきます。その場で最善と考えて行った行為が、後から冷静に検討すると、次善、三善の策だったということは珍しくありません。

多数に枝分かれする道の、唯一つが正解というわけではなく、選んだルートが妥当であるかどうかを医療者は問題にし、今後の治療に繋げます。中には、どの道を通っても、良い結果にならない場合もあります。後から、道の枝分かれの全容がわかってから、良い結果に繋がるルートが見つかる場合もあります。そういうのを過失とは呼びません。



現場からの臨場感あふれるレポートを紹介します。コメント欄も充実しています。

『ななのつぶやき/前回帝王切開、前置胎盤の症例』
http://blog.m3.com/nana/20080506/2

あっけなく胎盤は剥がれ、と、あっけなく書いてありますが、胎盤を剥がし始める瞬間に緊張はピークになっていると思われます。男性医師ならきっと抜け毛が増えます。

『ななのつぶやき/常位胎盤早期剥離の経験』
http://blog.m3.com/nana/20080515/1

赤ちゃんには残念な結果ですが、子宮を残せて良かったですね。子宮を残すかどうかも、母体救命に向かう無数の道からの一つの選択肢です。同じ病気で似たような経過でも、判断時の状況やその場で得られる医療資源によっては、子宮を摘出するのが、母体救命のための妥当な選択であることも少なくないと思います。


十分に準備をして、刻一刻と移り変わる状況の中で最善と考えられる判断をして、十分に注意をして治療をしても、結果が悪ければ不十分ですか?結果の重大さをもって犯罪者扱いされるなら、リスクを伴う医療現場からますます医師が逃げていってしまうでしょう。

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