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助産院でやっている所があるかどうかは知らないが、昨日の続き。 そこにあるはずの無い、赤ちゃんの足が触れてしまった。 当番の産婦人科医が急遽呼び出されて診察すると、間違いなく逆子になっている。外来カルテを確認すると、健診中は一度も逆子になっていなかった。陣痛直前で引っくり返ったらしい。 陣痛はもりもりと強くなっており、急いで帝王切開の準備を始めても、とても間に合いそうにない。このまま、陣痛室のベッドの上で、生まれてしまいそうだ。しかも、折り悪く、分娩台の上でもう一人の妊婦がお産になりそうである。 こんな時には、人手を集めるに限る。もう一人の待機の産婦人科医も呼び出して、分娩台の妊婦を任せてしまう。逆子の方は、もう下から出すしかない。当番医は、骨盤位分娩を扱った最後の世代だが、久しぶりの難易度の高い経腟分娩だ。とりあえず、妊婦に状況を説明して、帝王切開の準備と並行してこのままベッド上で経腟分娩をする、と告げてはみるが、実際には帝王切開の準備をする時間も無ければ人手もない。あとは腹を括るしかない。分娩室に移動する時間も、胎児心拍のモニターを装着する時間も無いほどの、緊迫した骨盤位分娩である。 胎児の筋肉の緊張度と肌の色をモニター代わりにして、赤ちゃんのおしりで∞の軌跡を描きながら、焦らずに、子宮口が十分に開くのを待つ。ここぞというタイミングで、肩を出し頭を出す。 出てきた赤ちゃんはなんと・・・ 元気に泣き出した! ******************* 友人産婦人科医との飲み会で何度も聞かされた話を、kameなりの理解度で書きまとめてみた。ネタ元本人による加筆・推敲・添削済みなので、医学的に変なところはないと思う。『あの瞬間』の『ここぞというタイミング』は教科書には書いていないそうだ。たまたま逆子経験者がいたから結果オーライになったが、そうでなかったら、赤ちゃんは無事に泣き声を上げただろうか。 |
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引っ張ってはいけない。押し込みつつ産道をひろげつつ、という言葉にできない微妙なテクニックを伝える機会は大学でも既にない。今後は、その状態でも如何にすばやくCSするか、という技能が伝わることになるかもしれない。これも産科学の進歩なのかもしれない。 |
加齢臭のおやじ 2008/06/13 10:12 |
如何にすばやく帝王切開するかとなると、産科医の技能の問題ではなくて、執刀までの時間を短縮するシステムの問題ではないでしょうか。緊急時には執刀開始から1分も掛からずに赤ちゃんを出せると聞きました。そこを更に短縮するのは難しそうに思います。 |
kame 2008/06/13 19:02 |
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