|
いよいよ札幌産婦人科二次救急医療崩壊体制に入ります。 最近の流れは、 9月16日 第1回 産婦人科三次救急医療体制の連携強化に関する調整会議 「まだ決定ではないけど、こういう案があるから、協力よろしくね。意見があったら聞くだけ聞いておきますよ。」 9月18日 第9回 札幌市産婦人科救急医療対策協議会 「とりあえず、この案で見切り発車します、よろしくね。」 多分今週くらいに行なわれたはず 第2回 産婦人科三次救急医療体制の連携強化に関する調整会議 「前回説明した通りの案で決定しました、協力よろしくね。」 3次施設の意見は何も反映されないスケジュールだと思われます。 〔札幌市の産婦人科救急医療体制の再構築について -中間報告-(案)〕[PDF:611KB]によると、10月からの札幌の産婦人科救急医療崩壊体制は、以下のようになります。 ********************* [対策2] 患者受入れ情報オペレーターの配置、患者相談窓口の設置 (事業目的) 産婦人科疾患に関して、市民からの相談に対応するとともに、治療が必要な患者の搬送先を短時間で選択することにより、適切な医療を迅速に提供する。 (事業内容) @ 患者受入れ情報オペレーター業務 二次、三次医療機関からの当日の患者受入れ可否情報を定時に収集・集約しておき、救急隊や医療機関等から照会があった際に、受入れが可能な医療機関の情報を提供する。 A 患者相談窓口業務 専用回線により、産婦人科疾患を中心とした市民からの相談に対応する。相談内容に応じて、助言・指導、受診勧奨、情報提供、または病院選定のうえ搬送手配などを行う。 (実施方法) @ 試行期間は20年10月〜21年3月の6か月間とする。 A 1か月ごとに短期検証を行う。 B 担当者として助産師又は看護師を置くが、3 か月の検証結果に基づき、必要に応じて産婦人科医師を配置して試行を継続し、双方の結果を比較する。 ※ 助産師又は看護師のみを配置する体制を先行的に試行する根拠 現在の夜間急病センターでは、看護師が全診療科にわたる電話相談に対応していることから、次の段階として助産師等による産婦人科のみの相談対応を想定し、さらに次の段階として医師の配置による対応も想定することにより、段階的にそれぞれの効果を検証することが合理的と判断した。(医師の配置の必要性を検証する場合、医師を先行して配置すれば、その状態が基本となって助産師等のみ配置の検証にバイアスを生じる懸念がある。また、医療においては特に常に費用対効果を検証する必要があり、この試行案はそれらについても検証するのに有効である。) ********************* 患者受入れ可否情報が集約化されるのは評価できます。奈良の大淀病院産婦死亡事例では、産婦人科医が搬送先を探すのに忙殺されましたが、その可能性を低く出来ると思われます。 患者相談窓口業務は、医療システムに関する臨床試験のように思えます。場合によっては、患者の健康や生命に損失が生じる可能性があるので、試験の中止基準を明らかにすべきだと思います。 ********************* [対策3]二次救急医療体制の整備 (事業目的) 従来の二次救急輪番制に代わる、新たな二次救急医療体制を整備する。特に、三次救急医療体制の連携強化や、情報オペレーターの配置・相談窓口の設置等の対策を併せて実施することを前提として、一次、二次患者を受け入れる体制を構築する。 (事業内容) 「拠点病院・協力病院体制」の整備 @ 協力病院(複数施設) 当番制のような義務的体制に代わり、受入れ可能な際に患者受入れに協力していただく病院。情報オペレーターの照会に対して、当日の救急患者受入れの可否を回答し、受入れ可能の場合には、救急隊等からの患者受入れ要請があった場合に対応していただく。 A 拠点病院(1施設) 原則として、年間を通じて救急患者受入れ体制をとっていただく病院。協力病院の全てが患者の受入れが不能である場合に、最終的な受入れ先として機能する。相談窓口の助産師等からの求めに応じて、患者の振分けの判断、助言を行う。 ********************** 拠点病院(1施設)は、決して受け入れを断らない病院ということでしょうか。今どきそんな余力がある病院があるとは驚きです。この案だと、電話相談で、一次でのスクリーニングが必要と思われる相談があった場合は、情報オペレーターは協力病院か拠点病院に受け入れを求めることになります。協力病院は本来二次患者を受け入れる病院なので、一次相当の患者を受け入れることはないはずです。二次患者で既に飽和している病院が、一次相当の患者を受け入れては、たちまちパンクしてしまいます。 「第1回 産婦人科三次救急医療体制の連携強化に関する調整会議」では、夜間急病センターに産婦人科医を置いて、一次のスクリーニング機能を持たすべきだという意見が出たと聞きます。 これからは、札幌の産婦人科一次救急は、すべて、最終的な受入れ先である拠点病院に集中することになります。本当に大丈夫でしょうか?拠点病院(どこなのか未だ明らかにならない)がパンクした時点で、崩壊完成となります。拠点病院の先生方におきましては、ご自愛くださいませ。 全国の産婦人科医師不足に悩む病院にとっては、朗報ともいえます。拠点病院の産婦人科医達が程良く疲弊したところで好条件を提示すれば、あっさり引き抜けるかもしれませんよ。 |
| << 前記事(2008/09/19) | トップへ | 後記事(2008/09/27)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
何やら、ハイリスクNORAは大学病院と市立病院で受けろとのこと。みんな一抜けたで、いよいよ崩壊近しか、、、。 |
事情通 2008/09/26 19:19 |
ハイリスクNORAとは例えば、前回帝王切開で前置胎盤の未受診妊婦が血圧200以上で胃痛を訴えているような場合でしょうか。そういうのはやはり三次が受けるしかないのでは? |
kame 2008/09/27 21:50 |
フフフ、、、。ハイリスクNORAとは救急隊が”最終月経”から判断するとのこと。 |
事情痛 2008/09/28 11:57 |
自分の人脈で裏を取りました。 |
kame 2008/09/30 17:18 |
医療崩壊ー地域医療の崩壊は、今国民的な関心になっていると思いますが、わたしの知人の開業医の先生が最近、このテーマで執筆されています。 |
堀口舞 2008/10/04 15:53 |
医は人術。現場の人間が健全に働ける労働環境にならないと、そろそろ限界です。 |
kame 2008/10/04 18:18 |
急患たらい回しによる事故が大きな社会問題となっている。医師の不足やベットが空いていないなど、医療機関側の受入事情もあるかと思いますが、情報更新が1回しか更新されていないのは医療機関側の怠慢でしかない。またなぜ2度なのか、システムの手法、に問題は無いのか? そこで提案、世の中には結構便利な機器がある。電話回線のモジュールを接続、ボタンを押し送信ボタンを押すと約30秒程度でweb上のホームページで、受入OKの○あるいは×に更新が可能な情報発信端末がある。送信して更新可能なデータは124のONかOFF、要は診療科目別の受入や、在勤する医師がいる、いないを○、×、ボタンを押すだけで簡単な端末である。主にホテル客室の空き、満室情報の更新に使用されている。この端末を使用することで日に何回でも更新が簡単に可能になる。子供が急に具合が悪くなった、歯が急に痛いなど、しかし世の中には一般家庭でそんな情報はみることもできないし、仮に駆けつけても専門医が不在が現状である。情報発信端末にご興味の方 y-t@k-giken.com http://www.i-search.ne.jp/pc/top.htm |
急患受入太郎 2008/10/24 12:23 |
要は診療科目別の受入や、在勤する医師がいる、いないを○、×、ボタンを押すだけでは、受け入れの可否が決まらないことが医療の現場での常識です。それをわかりやすく説明しているブログがあります。長くなるので、新しくエントリーを立てます。 |
kame 2008/10/27 17:32 |
| << 前記事(2008/09/19) | トップへ | 後記事(2008/09/27)>> |