SMプレイの難しさ
一般的に人の性癖をSとMに分けるときには、いじめ好きがS、いじめられ好きがMといわれる。実は、SはServiceしたい人、MはManzokuしたい人というのが、気持ちいいSMプレイの本質だということは、あまり知られていない。
Sが責めるのはサービス心からであり、Mはサービスされることで満足するのである。この関係は、男女間だけではなく、上司部下の関係や、師弟関係にも通じる。医師に限らず、医療職は大抵、先輩から知識や技術を盗むところからから始める徒弟制度みたいな所があって、先輩は後輩にいろいろ教えたいというサービス心からキツイ事を命じ、後輩はそれに従って耐えながらも、自身の経験や成長に満足を得る。
話を病院運営に移すと、院長は医師であり、上記のSM関係を体感的に知っている場合が多いので、部下である医師たちにあれこれ命じる場合には、それに見合う満足感を与えることを意識する。院長主導でそのような病院運営ができれば、院長-医師間の結束は固く、勤務医が辞めるようなことは起こり難い。
以前は、病院事務上がりの叩き上げの事務長が、医師のSM関係を理解して、院長と連携して病院を運営していたので、多少きついことがあってもそれに見合った満足を得ながら、医師たちはついていった。
ところが最近は、銀行下りや公務員下りの事務長というのが多くなってきている。彼らは経営の知識はあるかもしれないが、医師や医療に関しては無知である。満足を与えられることなく、きついノルマを課せられたりすると、医師たちの心は病院から簡単に離れてしまう。
現場を知らない厚労省と、病院との関係でも同様のことがいえる。昨今の医療崩壊の一因ではないかと考えている。

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