医師の飲酒

お産は分単位で緊急を要する状態に陥る事があります緊急帝王切開の判断しかり、母体搬送の判断しかり。そのような病態に対応するため、院内には産婦人科当直医が必要になります。当直体制を敷いていない病院でも、30分以内に病院に駆け付けられるような拘束医制で対応しているはずです。(医師不足と言うけれど /産直について より )
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一昔前の医療状況であれば、駆け付けた医師が酔っていても、例え分娩に間に合わなかったとしても、病院到着に遅れたとしても、そのようなものだとして、許容される場面があったかもしれません。ですが、現在の司法判断に基づいた医療(JBM)を行うに当たり、そのような言い訳はなんの弁解にもなりません。また、そのような状況を許容するような患者背景は、現在皆無です

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北海道はその辺がまだ大らか(飲酒診療の医師を追い出すような地域もあるが)なのか、医療関係者の飲み会に呼ばれて、オンコールの産婦人科待機医がへべれけに酔っているのを見る場面も多い。

それは何故かと尋ねたら、病院管理者の命令で待機しているわけではなく、たまたま病院から30分以内の場所で飲んでいる最中に、たまたま病院からの連絡が繋がってしまって、酔ってはいるがやむを得ず病院に駆けつけるという建前で、自主的なオンコール体制をとっているためだという。

これが、病院管理者の命令により、必ず病院から30分以内のところで、必ず病院からの連絡が付く状態で、いつ呼ばれても良いように酒も飲まずに待機するという体制だと、労働基準法上は労働時間と解釈されてしまうそうだ。

時間外手当が発生するし、待機の翌日には休まなければならない。

たまたま呼ばれてしまうので労働時間にカウントされない、という建前を身をもって立証するために、彼らはやむを得ずへべれけになっているのだった。

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